初対面の人と話すとき、変に緊張してうまく話せなかったり、あとから「あの受け答え、変じゃなかったかな」と一人反省会をしてしまったり。
そんな経験、ありませんか。
「人見知りな性格だから仕方ない」と諦めていた人ほど、実は性格の問題ではなく、単純に「場数」が足りていないだけかもしれません。
今回は、人見知りが軽くなっていった実体験をもとに、そのきっかけになった3つの転機を紹介します。

私自身、電話一本かけるだけでも緊張するタイプでした。
今もどちらかというと人見知りな方だと思います。
人見知りは、気合いで治すものではない
人見知りというと「もっと勇気を出せばいい」「積極的になれば治る」というアドバイスをされがちです。
ただ、これは半分正しくて、半分違います。
初対面の場面で緊張するのは、誰にとっても自然な反応です。
森田療法という心理療法では、緊張や不安をなくそうとするのではなく、「そういうものだ」と受け入れたまま、やるべきことをやる、という考え方を大切にしています。
参考:ダイコミュ「人見知りの原因と克服する,治す方法を公認心理師が解説」
つまり「緊張しなくなること」がゴールなのではなく、緊張したままでも動けるようになることが、実質的な「克服」なのだと思います。
人見知りが軽くなった3つの転機
気合いを入れ直したから変わったわけではありません。
振り返ると、以下の3つがきっかけになっていました。
1. 逃げ場のない「場数」に放り込まれた
以前、イベント運営の仕事に携わったことがあります。
この仕事は、仕事の都合上どうしても初対面の関わりが多く、こちらからいきなり連絡を取らないといけない場面もたくさんありました。
最初は電話一本かけるだけでも身構えていました。
ただ、これを毎日のように繰り返しているうちに、ある感覚が体に染み込んでいきました。
「話しかけても、別に何も起きない」という実感です。
気づけば、道で困っている人や、たまたま隣に座った人にも自然と声をかけられるようになっていました。
人見知りの克服は、気合いよりも先に「場数」だったというのが、一番大きな実感です。
2. 「自分は大した存在じゃない」と思ったら、肩の力が抜けた
人見知りをしていた頃、「こう思われたらどうしよう」という不安に、いつも引っ張られていました。
でも、よく考えるとその不安の裏には「自分は相手にとって注目に値する人物だ」という、ちょっとおこがましい前提があったことに気づきました。
そこで発想を変えて、「自分はそこまで注目される存在じゃない」と考えるようにしてみたところ、かえって気が楽になり、人と話しやすくなりました。
これは自己否定というより、「相手は自分が思うほど、自分のことを見ていない」という現実的な軌道修正に近い感覚です。
他者からの評価を軽く見積もることで、対人不安そのものが下がることも分かっています。
参考:うららか相談室「人見知りは治せる?人見知りの原因や克服方法とは」
3. 自分ではなく、相手に関心を向けるようにした
人見知りの人ほど、会話中「次に何を話そう」「変なことを言っていないか」と、自分の発言ばかりに意識が向きがちです。
この意識を、相手の話や背景の方に向けるようにすると、驚くほど気持ちが楽になります。
質問する側に回れば、事前に何を聞くか準備しておけますし、自分の発言を評価される場面そのものが減るからです。
質問役に回ることで会話への不安が下がるというのは、カウンセリングの現場でもよく使われる考え方のひとつです。
参考:うららか相談室「人見知りは治せる?人見知りの原因や克服方法とは」

「自分は大した存在じゃない」って、書くと寂しく見えるかもしれませんが、実際は肩の荷が下りる感覚でした。
まとめ:人見知りは、性格ではなく経験値の問題かもしれない
- 逃げ場のない「場数」に放り込まれ、「話しかけても何も起きない」と体で覚えた
- 「自分は大した存在じゃない」と思うことで、肩の力が抜けた
- 自分ではなく相手に関心を向けることで、会話への不安が減った
3つとも、特別なテクニックというよりは、考え方の軌道修正に近いものばかりです。
いきなり全部を変えようとしなくても、どれか1つだけ意識してみるところから始めて大丈夫です。
次に初対面の場面が来たとき、「今日はこの中のどれか1つを試してみよう」くらいの軽い気持ちで臨んでみてください。
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