「気分転換したはずなのに、なぜか前より気分が悪い」
そんな経験、ありませんか。
私には何度もあります。
単に「やり方が下手だった」だけかと思っていたのですが、調べてみると心理学的にも説明がつくケースが多いようでした。
今回はよくある『気分転換』の中で、私が実際に「これ逆効果だったな」と気づいた3つと、逆に「思ったより効いたな」という1つについて書いてみます。

良かれと思ってやっていたことが、だいたい裏目に出ていました。
物に当たって発散する→惨めさしか残らなかった
一番わかりやすい実例がこれです。
イライラして、物に当たったことがあります。
想像ではものすごい衝撃音がすると思ったのですが、普段鍛えていない人間が力を出してもショボいですね…
結果、スッキリするどころか、自分が思っていた以上に非力で、惨めな気持ちになりました。
そのあと罪悪感まで湧いてきて、二重に落ち込みました。
それ以来、物に当たるのはやめています。
怒りを攻撃的に発散する行為は、怒りの感情を鎮めるどころか継続させてしまうとされています。
参考: カタルシス効果とは?3つの事例・逆効果のケースを臨床心理士が解説
攻撃的にぶちまけるのではなく、相手に建設的に伝える方が、本来の意味でのカタルシスを得やすいとのことでした。
あの時の「みじめさ」も、あながち気のせいではなかったのかもしれません。
「考えないようにする」で抑え込む→余計とらわれる
「考えないようにしよう」と思うこと自体、実はすごく難しいです。
理想はそうしたいのですが、結局すぐにとらわれてしまいます。
「シロクマのリバウンド効果」という現象があるそうです。
現実から目をそらそうとすればするほど、かえってその感情を強く意識してしまう、というものでした。
ただ、私の場合、これまで散々とらわれて、反省して、過去を悔やんでも、特に事態は好転していないと気づいたタイミングがありました。
それからは、せめて寝るときくらいは悩みを手放す、ということが少しずつできるようになった気がします。
「考えない」を目指すのではなく、「今は考えない時間」と区切るという考え方もできるかもしれません。
モヤモヤしてSNSを見る→悪化するだけだった
モヤモヤした時、なんとなくSNSを開いてしまう人、多いと思います。
私にとってSNSは、正直「魑魅魍魎・怨念(つまり不満やストレスの感情)のたまり場」です(笑)。
見ると、ほぼ確実に気分が悪くなります。
ある臨床心理学者は、こうした行動を不安への「回避行動」だと説明していました。
参考: WIRED.jp「SNSを読み耽ってしまう?心理学を応用してドゥームスクローリングをやめる方法」
睡眠・交流・趣味の時間を奪う悪循環を生むとされ、情報収集で得られる「安心感」は幻想だ、というのも印象的でした。
私の場合、少なくとも朝一番だけはSNSを見ないようにしています。
その日のスタートの気分に大きく影響するからです。
書き出す(ジャーナリング)→これは人によるかもしれない
ここまでの3つは「やめてよかった」話でしたが、1つだけ違う結果になったものがあります。
それが「嫌なことを紙に書き出す」ことです。
過去の愚痴・後悔について書くことは、嫌な記憶の強化につながるため逆効果とされています。
参考: 実は逆効果!?メンタリストDaiGoいち押し『エクスプレッシブライティング』の注意点と正しいやり方
効果的なのは、むしろ「未来への不安」を書き出す方だそうです。
ただ、私自身は過去の恨み言を書き出しても、むしろ気持ちの整理がついた実感がありました。
感覚としては、恨みを外付けHDDに移した、みたいな感じでしょうか。
研究の話と自分の実感が、必ずしも一致しないこともある。その一例として書いておきます。
何度も読み返して蒸し返すか、書いたら区切りをつけて閉じるか。その違いで結果が変わるのかもしれません。
まとめ
- 物に当たる発散
怒りを鎮めるどころか長引かせやすい。建設的に伝える方が効果的 - 「考えないようにする」
逆効果になりやすい(シロクマのリバウンド効果)。「今は考えない時間」と区切る方が現実的 - モヤモヤ時のSNS
回避行動で悪循環を生みやすい。見る時間帯を決めるだけでも変わる - 書き出し(ジャーナリング)
効果は人・書き方によるかもしれない。過去への書き方次第で結果が分かれる可能性がある
「良かれと思ってやっていたこと」を一度疑ってみるだけでも、気分の切り替え方は変わってくるかもしれません。
逆に「これをやっている人は切り替えが早い」という行動についても、別記事で整理しています。



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