「AGAって遺伝するの? 母方の祖父がハゲてたらもう終わり?」
こういう話、一度は聞いたことがあると思います。
結論から言うと、AGAの遺伝率はかなり高いです。
ただし「母方からしか遺伝しない」というのは、正確ではありません。

私も昔は「母方だけ見ればいい」と思っていたので、調べてみて意外でした。
遺伝率は「何%」なのか、実は情報源によってバラバラ
まず遺伝率の数字から見てみます。
DMMオンラインクリニックの解説では、オーストラリアで行われた双子研究(25〜36歳)をもとに、AGAの遺伝率は81%と紹介されています。
部位別ではさらに細かく、頭頂部で89%、前頭部で96%という数字も出ています。
一方大西皮フ科形成外科医院(医師監修)の解説では、母方の祖父がAGAだった場合の発症確率を約75%、両親ともにAGA遺伝子を持つ場合は90%に達することもある、と紹介されています。
数字だけ見ると「75%」「81%」「90%」とバラつきがありますが、これは調査対象・調査方法(双子研究なのか、自己申告のアンケートなのか)が違うためです。
「正確に何%」と暗記するより、「かなり高い確率で遺伝が関わる」というくらいの理解で十分だと思います。
なぜ「母方」が有名なのか
「AGAは母方の家系を見ろ」とよく言われる理由には、はっきりした根拠があります。
Hair’s(医師執筆)の解説によると、AGAに関わりの大きい遺伝子は、性別を決める染色体のうち、男性が母親からしか受け継がない部分に存在するとされています。
だから、母方の祖父がAGAだった場合、その遺伝子を受け継いでいる可能性が高い、という理屈です。
※なんかめちゃ難しいです…詳しくは引用元を。
ただし、父方の遺伝子も無関係ではない
ここが今回一番「へえ」と思ったポイントです。
DMMオンラインクリニックの解説では、これとは別に、母親・父親どちらからでも受け継がれる遺伝子も、AGAに関わっているとされています。
つまり「母方だけを気にすればいい」わけではなく、AGAは複数の遺伝子が関わる、母方・父方どちらから遺伝するかは一概に言えないもの、というのが実態に近いようです。
遺伝していても、「必ず発症する」わけではない
遺伝率だけ聞くと、身構えてしまう方もいるかもしれません。
大西皮フ科形成外科医院の解説では、「遺伝というのは、薄毛になりやすい体質を受け継いでいるということ」だと説明されています。
体質に加えて、運動不足・偏った栄養・喫煙飲酒・ストレス・頭皮環境といった生活習慣も、発症や進行に影響するとされています。
遺伝は変えられませんが、生活習慣は変えられます。
気になり始めたら、何歳からでも治療を検討する価値はあります。年齢の考え方については、以前の記事でまとめています。
まとめ
- AGAの遺伝率は高い(調査によって75〜90%超と幅があるが、いずれも高水準)
- 「母方」が注目されるのは、AGAに関わる遺伝子が、男性が母親からしか受け継がない染色体の部分にあるため
- ただし母親・父親どちらからでも受け継がれる別の遺伝子も関わっており、父方の家系も無関係ではない
- 遺伝は「なりやすい体質」の話であり、生活習慣次第で発症・進行の度合いは変わる
「母方に薄毛がいないから安心」でも、「母方がハゲてるからもう詰み」でもなく、実際はもう少しグラデーションのある話のようです。
あわせて読みたい




コメント