【寝る間を惜しんで頑張る人へ】起きてから17時間で、酒気帯び運転と同じ判断力になる

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やることが終わらない。
そんな時、真っ先に削るのは睡眠時間じゃないでしょうか。

私も徹夜で作業することがあります。
ただ終盤になると、明らかに思考が回らなくなります。

構想を練ったり設計を考えたりする、頭を使う作業は特に厳しい。
数字の入れ間違いや誤字脱字も増えてきます。

おまけに、そんな状態の時に限って寝ても深く眠れず、翌日まで体調不良を引きずることもあります。
回復にかかる時間まで含めたら、結局トータルの作業時間は分散させた場合と変わらないんじゃないか。
そう思うようになりました。

寝不足の恐ろしいところは、「自覚できない」こと

睡眠不足について調べていて、一番怖いと思ったのはこの指摘でした。

睡眠不足が数日たまり続けていても、主観的な眠気は頭打ちになる。しかしパフォーマンスを測定すると、明らかに悪化している。

眠気を自覚しているかどうかに関わらず、睡眠不足は知らないうちにパフォーマンスを落とし続けています。
「今日は意外と大丈夫そうだ」と感じている時ほど、実は要注意なのかもしれません。

参考:相談e-眠り「「睡眠時間を削っている人へ」睡眠不足による弊害を専門家が解説」(北里大学・田ヶ谷浩邦教授監修)

数字で見ると、けっこう深刻だった

頑張っているつもりが、実際どのくらい効率を落としているのか。
調べてみると、具体的な数字がいくつも出てきました。

起床から17時間で、酒気帯び運転レベル

起床から17時間以上が経つと、作業能率は血中アルコール濃度0.05%の時と同じレベルまで落ちるとされています。
朝7時に起きていたら、深夜0時にはもう酒気帯び運転と同じ判断力ということになります。

長時間労働で、ミスが3倍以上に

看護師を対象にした研究では、12.5時間以上の勤務ではミスの確率が8.5時間未満の勤務の3倍以上になったと報告されています。
数字の入れ間違いが増えるという実感は、あながち気のせいでもなさそうです。

睡眠5時間以下で、糖尿病リスクが1.5〜2倍

7〜8時間睡眠の人と比べて、睡眠時間が5時間以下の人は糖尿病の発症リスクが1.5〜2倍になるというデータもあります。
短期的な効率だけでなく、長期的な健康にも跳ね返ってくる話のようです。

参考:All About「残業すると業務効率が落ちる? 睡眠時間を削って働くデメリット」、くすりと健康の情報局「寝不足を続けるとどんなリスクがあるの?

管理人
管理人

酒気帯び運転レベルの頭で「集中して頑張ってる」つもりだったのか…と思うと、正直ゾッとしました。

「一気にやった方が集中できる」への反論

とはいえ、一気に片づけた方が集中できるという感覚も、正直よく分かります。
作業を分散させると、そのたびに頭を切り替える手間もかかります。

ただ、疲れがたまるほど思考のレベル自体が落ちていくのも事実です。
徹夜明けの自分と、寝た後の自分とでは、同じ時間机に向かっていても出せるアウトプットの質が違います。

睡眠不足を引きずった翌日の体調不良や、思考が鈍った状態でやり直しになった作業の時間まで含めて計算すると、削った睡眠時間の「元」は、意外と取れていないのかもしれません。

実際、睡眠不足はそう簡単には取り戻せないこともわかっています。
1日3時間睡眠を7日間続けた後、その後5日間しっかり眠らせる実験では、8時間睡眠・10時間睡眠のどちらのグループも、5日経っても認知パフォーマンスは元の水準まで戻らなかったそうです。
眠気そのものは早く消えても、頭の働きが元に戻るにはもっと時間がかかる、ということのようです。

参考:ナショナル ジオグラフィック日本版「睡眠の専門医が教える、睡眠不足の賢い解消法

Information

必要な睡眠時間や、寝不足への耐性には個人差があります。
慢性的な不眠や、日中の強い眠気が続く場合は、自己判断だけに頼らず専門家に相談してください。

まとめ

  • 睡眠不足のパフォーマンス低下は、本人が自覚できないまま進む
  • 起床から17時間で酒気帯び運転レベル、長時間労働ではミスが3倍以上になるというデータもある
  • 回復にかかる時間まで含めると、睡眠を削った「元」は意外と取れていない可能性がある

「寝る間を惜しんで頑張る」を、これまで美徳のように扱ってきましたが、数字で見ると印象が変わりました。
作業量そのものより、その作業をこなす頭のコンディションの方が、実は成果を左右しているのかもしれません。

どうしても徹夜しなければならない場面は、これからもあると思います。
ただ、それを毎回の当たり前にはせず、頑張るためにこそ睡眠を確保する、という順番で考えるようにしたいです。

睡眠不足がAGAに与える影響について、成長ホルモンの観点から解説した記事もあります。

睡眠時間そのものだけでなく、朝の使い方を見直して不眠を乗り越えた体験談も書いています。

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