「最近、ちゃんと寝てるはずなのに疲れが取れない」 「寝たいのに寝つけない夜が増えた気がする」なんて思っていませんか?
そんな風に、睡眠に関して“なんとなく調子が悪い”と感じている人は多いと思います。
今回紹介する『眠れなくなるほど面白い 睡眠の話』(西野精治 著)は、そんな“曖昧な不調”を「なるほど」と言語化してくれる、まさに「読んで理解が深まる」1冊でした。
この記事では、この本の要点と共に、私自身が読んで感じた気づきや日常への応用アイデアをまとめていきます。
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読みやすい文章×図解でサクッと読める良書
この本は、シリーズ累計270万部を超える『眠れなくなるほど面白い話』シリーズの1冊。
スタンフォード大学医学部精神科教授、同大学睡眠生体リズム研究所所長、医師、医学博士、日本睡眠学会専門医でもある西野精治氏が監修しており
- 睡眠の基本
- 質の高い睡眠「黄金の90分」
- 睡眠をよくするための工夫
などを、読みやすい文章と簡潔な図解でテンポよく解説してくれます。
1〜2時間ほどで読めるボリュームなので、普段あまり本を読まない人でも抵抗なく手に取れるのが魅力です。
印象に残った3つの「なるほど!」ポイント
① “最初の90分”が超大事。そこで睡眠の質が決まる
本書で何度も強調されていたのが、「黄金の90分」つまり、寝てから最初の90分にどれだけ深く眠れるかが睡眠の質を左右するという話。
この90分間が一日の眠りで最も深く、最も重要で、寝てからいきなり「眠りのピークタイム」がやってくるという衝撃の事実が書かれていました。
眠りには深い眠り(ノンレム睡眠)、浅い眠り(レム睡眠)があり、これを4~5回ほど繰り返します。
実は最初にやってくるのは深い眠り、ノンレム睡眠です。そしてこの最初のノンレム睡眠が「黄金の90分」と呼ばれ、最も深い眠りとなります。
黄金の90分の質を高めることは、眠り全体の質を高めることになります。
逆にここを浅い眠りで過ごしてしまうと、その夜の睡眠全体の質が落ちてしまいます。
個人的には、「黄金の90分」についての発見が、この本での最も価値を感じたポイントです。
② 睡眠不足は「借金」として積み重なる
この本では、「睡眠負債」という概念も何度も登場します。
睡眠が少しずつ足りてない状態が続くと、脳も体も“慢性的な借金”を抱えるようなもの。 そして、その借金は:
- 集中力低下
- 情緒不安定
- 肌荒れや免疫低下
- 太りやすさ
など、日常のパフォーマンスにじわじわ悪影響を及ぼします。
私自身も「今週ちょっと睡眠乱れてるな」と思ったときほど、気持ちに余裕がなくなったり、イライラしたりしがち。
この本を読んで、「それってちゃんと理由があるんだ」と納得できたのがすごく大きかったです。
③ 睡眠不足は一度に返済できない
先ほどの「睡眠負債」に関係しますが、一度にたくさん寝ても睡眠不足は解消できません。
みなさんも週末にたくさん寝て、疲れをリセットしようとしたことありますよね?
でも溜まった睡眠負債をしっかり返済するには3週間必要だそうです。
一度たっぷり寝たぐらいでは全然返せていないのだとか…
また、先にたくさん寝ておく「寝だめ」(睡眠預金)もあまり意味がないようです。
毎日しっかりと睡眠時間を確保することが大切ですね。
読んで変わった睡眠習慣
この本を読んだあと、私が実際に行ってみたのは
- 朝、決まった時間に起きる
- 無理して寝ようとしない
- カフェインの量を減らす
です。
この本で紹介されている「黄金の90分」これを手に入れるためにオススメされていた方法はとてもシンプルです。それは
「睡眠リズムを整える!」です。
結局、無理に寝ようとしても寝れないし、睡眠に対しての悪いイメージが強まってしまうだけ。
朝起きる時間を決めることで、夜も自然に眠くなる。
これがこの本の結論だと思います。
そこで自分でも実践してみましたが、人の体って不思議ですね…
もともと不規則な生活を長く続けてきた自分が、嘘のように同じくらいの時間に目覚めるようになりました。
目覚ましも無しで。
しかも、日中の眠気も以前より治まり、夜の寝つきも良くなりました。
もちろん個人差はあると思いますが、試してみる価値あると思います。
もう一つ付け加えると、寝れない時は無理して寝ようとしないことです。
最悪、黄金の90分さえ確保できればなんとかなります。
その事実は眠りに対してのプレッシャーを弱めてくれました。
早く寝なきゃと焦るほど、眠りは遠のいていきますからね。
こんな人におすすめ!
『眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話』は、こんな人におすすめです。
- 睡眠に悩んでいるけど、何から改善すればいいか分からない人
- 難しい専門書ではなく、軽めに楽しく学びたい人
- 自分の体調や気分の波を「睡眠のせいかも」と感じたことがある人
まとめ
この本のタイトルは“眠れなくなるほど面白い”ですが、 内容はむしろ「眠るために知っておきたい」情報ばかり。
睡眠にはどんな働きがあるのか、睡眠リズム以外の眠りやすくなる方法、睡眠についての考え方など、この記事では紹介しきれていない内容も満載です。
私にとっても睡眠に関するモヤモヤがスッと腑に落ちて、「 ちょっとだけ生活を変えてみようかな」と思わせてくれる本でした。
この記事がみなさんの参考になりましたら。
それでは。
今回紹介した書籍
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